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基礎看護コース

新卒入職後、おおむね5〜6年までを対象に、質の高い看護を実践できるジェネラリストを育成するための、ラダーに基づく看護基礎コースを用意しています。
教育領域・項目として、「看護管理」「医療安全・感染管理」「災害看護」「急性期看護・がん看護」「高齢者看護」を設定。当センターの特徴に則し、幅広い実践力を身につけられる内容です。
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レベルⅠ(新卒から概ね1年目)

到達目標:「その人らしさを支える看護」
研修名研修のねらい・目的行動目標
第1回 リフレクション 3ケ月を振り返り、自己の成長を実感し、学習課題を表現できる・日常の看護実践の中で、看護行為の振り返りができる
・自己の成長や悩みについて述べることができ、他者と共有できる
・チームメンバーの役割について述べる
第2回 リフレクション 半年を振り返り、対象のニーズを把握した看護実践ができる・対象の情報をチームで共有する必要性を理解する
・半年を振り返り、自己の成長や課題について述べることができる
・自己の成長や悩みについて述べることができ、他者と共有できる

第3回 リフレクション患者にとっての安心で安全な療養環境について理解する
1年を振り返り、自己の成長と課題を認識する
・患者とゴールを共有できる
・一年間の自分の看護を振り返り、次年度の課題や目標について述べることができる
看護倫理看護者の倫理綱領に基づいて、専門職としての自覚や責務を理解する・倫理綱領の持つ機能についてわかる
・倫理的問題に気づくことができる
・専門職としての行動とは何か述べることができる
看護記録 電子カルテ 看護必要度指導の下に看護記録の基本原則を遵守した記録ができる
病院経営に参画しているという意識を持つ
・電子カルテ上の記録から情報収集ができる
・指導の下に看護記録の基本原則を遵守した記録ができる
・看護ケアの質の評価、改善の必要性について理解できる

看護技術 トレーニング1基本的な看護技術が安全に実施できる・対象の安全、事故防止の視点で看護技術が指導のもと実施できる
看護技術 トレーニング2基本的な看護技術が安全に実施できる
・安全な診療の補助技術が実施できる
ハイリスク薬剤薬物の基礎知識をみにつけ、安全に取り扱いができる・ハイリスク薬剤・輸血・麻薬の取り扱いについて理解できる
救急時の対応Ⅰ急変時に必要な基礎的知識と対応ができる・心電図モニター、十二誘導心電図の装着ができる
・急変時の看護が理解できる
フィジカルアセスメントⅠ患者の健康状態がアセスメントできるフィジカルアセスメントが指導のもと実施できる
がん看護Ⅰがん看護の基本的な知識を身に付けるがんに関する医学的知識、社会情勢について理解できる
高齢者看護Ⅰ高齢者の対象の理解と看護に必要な基礎的知識を学ぶ高齢者の特徴及び看護が理解できる
Skincareスキンケアの基礎を理解し、看護実践に活かす褥瘡の基礎知識とその予防行動がとれる
感染予防対策①対象にとって安心で安全な療養環境の提供ができる・院内感染予防対策が理解できる
・PPEの正しい取扱いができる
感染予防対策②適切な感染予防対策ができる
・標準予防策と感染経路別の基本的予防対策を識別する
・適切な感染予防対策が選択できる
・自己の健康管理の必要性について理解できる
医療安全①対象にとって安全で安心な医療看護の提供ができる医療安全管理マニュアルに基づいて行動できる
医療安全②対象にとって安全で安心な医療看護の提供ができる医療安全管理マニュアルに基づいて行動できる

レベルⅡ

到達目標:「エビデンスに基づいた看護ができる」
研修名研修のねらい・目的行動目標
看護実践の まとめ 看護事例を振り返り、自己の看護をまとめ考察する
・看護実践の一事例について患振り返り、まとめる
・エビデンスに基づいた看護
・日々の看護実践を振り返り、事例を他者と共有することを通して自己の看護についての考えを深める

リーダーシップとメンバーシップ・組織の一員としての役割が理解できる
・チームメンバーの一員としてメンバーシップが発揮できる

・メンバーシップを理解できる
・メンバーシップを発揮する具体的な方法がわかる
・他のメンバーとコミュニケーションを円滑に図る方法が理解できる

後輩育成準備後輩の心身の変化に気づき対応する
・組織の一員としての自己の役割を理解する
・新人看護師の支援について理解できる

救急時の対応Ⅱ救急時の対象の看護が理解できる
・重症患者の観察とアセスメントができる
・重症患者の看護が理解できる(実践できる)

高齢者看護Ⅱ高齢者によく認められる症状の理解とその介入方法について学ぶ
・せん妄、抑うつなどの状態にある対象の看護が理解できる
・高齢者の自立に向け、尊重した看護実践ができる

感染管理感染管理についての理解を深め、適切な看護処置が実施できる
感染対策に必要な技術を習得する
がん看護Ⅱがん看護に必要な基本的知識を身に着け看護実践につなげる
・がんの治療に伴う看護について理解できる
退院支援Ⅰ家族の看護の在り方を理解する・家族システムについて理解できる
地域における自施設の果たす役割と位置づけを理解する
退院支援システムのプロセスが理解できる

レベルⅢ

到達目標:「対象の意思を尊重した看護」
研修名研修のねらい・目的行動目標
高齢者看護Ⅲ (摂食嚥下)摂食嚥下機能が低下した対象の看護について学ぶ
・摂食嚥下のメカニズム・病態が理解できる
・摂食・嚥下機能を評価することができる。
・摂食、嚥下機能低下がある患者に対する介入方法が理解できる

(スキンケア)褥瘡予防に関するベッドサイドで実践力のある看護師を育成し、ケアへの質向上を目指す
褥瘡発生のメカニズムとその予防対策を理解できる
(コミュニケーション)人々が様々な困難に直面してもその人らしさを失わないよう、患者が本来持つストレス対処力を発揮できるよう働きかけられる看護を目指す
・患者家族の立場や状況を見極め、安定した援助的関係を維持できる
・患者、家族、多職種との関係構築について後輩の役割モデルとなる

退院支援Ⅱ病院機能・対象患者に関係のあるケアネットワーク・支援システムの全体像を把握する
・退院支援システムのプロセスが理解できる
・家族との信頼関係構築に有効なコミュニケーションスキルを理解し、実践に活用する

後輩育成後輩育成指導者としての自己を振り返り、より効果的な指導のあり方を見出す
プリセプタ―としての自己の関わりを振り返り、課題や解決策を見つける
医療事故防止対象にとって安全で安心な医療看護の提供ができるよう、医療事故防止対策を学ぶ
・医療事故やヒヤリハット事例から分析の仕方を学ぶ
・医療事故防止対策が実践できる

感染管理指導感染管理上のリーダーシップがわかる
・部署の感染対策上の問題点がわかる
・チームリーダーが行う感染管理が理解できる

レベルⅣ

到達目標:「対象のあらゆる状況に応じた看護」
研修名研修のねらい・目的行動目標
看護管理入門 QC活動組織の一員としての役割を自覚する
中堅看護師として、基本的な看護管理の視点を学ぶ

・中堅看護師として組織における役割を理解する
・看、リーダーシップを発揮し取り組む

意思決定支援対象の意思決定を支援するプロセスを学び、事例として言語化する
・対象の意思決定に必要なリソース
・意思決定のための必要な基礎的な知識、理論の再確認
・自己の受け持ち患者の看護事例の言語化ができる

インジェクション高度な看護技術を後輩に指導するための役割を身につける
静脈注射における安全で正しい実践ができ、後輩指導ができる

レベルⅤ

到達目標:「対象の意思決定を支える看護」
研修名研修のねらい・目的行動目標
退院調整看護単位における退院支援ができる
・退院支援、調整における看護師の役割が理解できる
医療安全 感染管理指導病院全体の院内感染予防管理システムについて問題提起できる
・感染対策上の問題点がわかる
・リーダーが行う感染管理が理解できる

看護管理概論後輩の役割モデルとなり専門性の発揮、管理教育的役割、研究への取り組みができる
・看護管理に必要な知識体系を理解できる
・看護管理者の役割と活動を理解する

レベルⅠ~Ⅴ

「災害看護」
研修名研修のねらい・目的行動目標
災害Ⅰ‐①災害時の院内対応を理解することができる
災害医療・看護の概要を知る
災害Ⅰ-②・院内多数傷病者受け入れ時の対応がわかる
・トリアージ(START)ができる

災害Ⅱ‐①災害医療の基本的知識・技術を習得する
・トリアージ(PAT)ができる
・トリアージタッグの記載方法がわかる
・適切な移動・搬送ができる
災害Ⅱ‐②・災害時の治療、応急処置について理解できる
災害Ⅲ-①災害時の院内対応が実践できる・院内多数傷病者受け入れ時の対応ができる
災害Ⅲ-②・多数傷病者のトリアージができる
・新設部門の立ち上げができる
・各エリアの活動内容を理解し、対応できる
災害Ⅳ‐①被災地派遣に必要な知識を理解する・NHOが担う医療救護活動について理解できる
・後方支援時に必要な物品、準備方法を理解できる
災害Ⅳ-②・被災地の避難所等の医療救護活動方法を理解できる
・避難所での看護を知る
・避難所における感染管理、公衆衛生について理解できる
災害Ⅴ-①災害時の院内対応(対策本部運営)を理解する・院内対策本部での活動が理解できる(院内の管理)
災害Ⅴ-②・首都直下地震における医療圏区西南部の危険予測を理解する

新人看護職員の育成について

新人看護職員研修ガイドラインでは、新人看護職員研修は看護実践の基礎を形成するものとして重要な意義を有すること、新人看護職員を支える体制の構築の必要性が提示されています。
看護の質向上、医療安全の確保、早期離職防止に向けて当院での新人看護師の1年間の到達度の目安を示しています。

新人看護師1年間の到達度

課題基本的な実施内容、到達度
4月初旬職場環境に適応する
(オリエンテーション)
  • 社会人としての基礎的な態度を身につける
  • 看護単位の構造・職員が理解できる
  • 病棟の看護の特徴を知る
4月(1ヶ月)日常業務を理解する
(シャドウイング)
  • 先輩看護師の活動の見学を通して看護の実際を学ぶ
  • 看護実践に必要な情報収集の方法を学ぶ
  • 正常と異常がわかる
  • 看護記録の方法を知る
5月指導のもと看護実践を行う
(先輩の指導を受けながら、一緒に患者を担当する)
  • 夜間の患者の状況や看護師の活動を知る
  • 看護手順を活用し、指導の下に看護実践ができる
  • 報告、連絡、相談の重要性を理解し、行動できる
  • 受け持ち患者の安全の確保について理解できる
6月(3ヶ月)安全な看護提供に向けた課題を見出す
  • 夜間の看護業務の流れがわかる
  • 割り当てられた業務について指導を受けながら実践できる
  • 先輩看護師の指導を受けながら優先順位を考えることができる
  • 自己の健康管理、ストレスマネジメントの方法を見出す
  • 看護技術の実施状況を確認する
10月(6ヶ月)自立に向かっていく
  • 受け持ち患者の状態を把握し、基本的ニーズが理解できる
  • 受け持ち患者の看護計画を立案、実践できる
  • 先輩看護師の患者への倫理的配慮が理解できる
3月(1年)一人立ちできる
  • 受け持ち患者の状態をアセスメントできる
  • チームメンバーの一員としてメンバーシップがとれる

新人看護師支援体制

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新人看護師を支えるためには、周囲のスタッフだけでなく全職員が新人看護師に関心を持ち、皆で新人看護師を支援し、周りの全職員が支え合い、成長することを目指した教育体制をとる。

1.新人看護師(プリセプティ)
免許取得後に初めて就労する看護職員。自立して個人の目標を定め、主体的に研修に参加することが期待されている。

2.先輩看護師(プリセプター)
新人看護師の最も身近な相談者として悩みを傾聴し共有する役割を持つ。
新人看護師が社会人として職場や環境に適応できるように支援する。

3.先輩看護師(実地指導者)
新人看護師や後輩に対して、看護実践に対する実地指導、評価をおこなう。
看護師として必要な基本的な知識、技術、態度を有し、教育的指導ができる。

4.教育担当者(看護師長・副看護師長)
各看護単位で研修の運営を中心となって行うもの。実地指導者への指導や助言、新人看護師の到達度の評価をおこなう。看護単位の職員のキャリア開発の支援を行う。

5.研修企画・運営組織(教育担当看護師長・教育委員会)
研修プログラムの策定、企画、運営実施評価する。Off-JTとOJTが統合できるような研修企画をする。看護単位の教育担当者の支援をする。

6.研修責任者(看護部長・教育担当副看護部長)
新人および看護職員全体の研修プログラムの策定、企画および運営に対する指導助言を行う。看護職員全体の能力開発が効果的行われるようにする。